今回は、あるヘアアーティストのご紹介。
髪の毛の仕事に携わってるので、世界で活躍するヘアアーティストに
大変興味があります。だけれどこの場合、いわゆるサロンで働く美容師さんではなく
パリコレなどファションショー、イタリアンヴォ-グなど世界的ファッション雑誌、
広告とか現場で表現する人たち。
日本の雑誌でもヘア&メイク 誰々~とか目にしたことがあると思いますが、
海外ではヘアもメイクもそれぞれのプロフィッショナルがいて、日本のように
両方することはないようです。
そして今も世界的に活躍するヘアアーティストで思い浮かぶのは
イタリア・・・・・・アルド・コッポラ(イタリアの巨匠、イタリア全土に高級サロンを展開しご本人
もすごい才能をもつひと)
イギリス・・・・・・ユージン・ソレイマン(パリ、ミラノコレクションで引っ張りだこな超売れっ子)
アメリカ・・・・・・オルランド・ピタ(キューバ人。ニューヨークを拠点に現在、V・サスーンの
クリエイティブディレクター。カット料金はN.Yナンバーワンで
なんと700$)
日本・・・・・・・・加茂克也さん(モッズヘアのヘア&メークアーティスト。独創的でジュンヤワタナベ
アンダーカバーなどコレクションを担当。この前NHKの番組
プロフィッショナルでも取り上げられました!)
そして今回ご紹介のフランス・・・・・ジュリアン・ディス。ヘアアーティストの中でも別格的存在。
外見は仏俳優ジャン・ユーグ・アングラードと英俳優ヒュー・グラントを足して2で割った感じ。
仏ブルターニュ地方で生まれ幼い頃から絵が好きでなんと13歳で展覧会に出展するほど
の画才の持ち主。 最初は美容師見習いをしたそうだが、すぐにその才能を見出され80年代~
雑誌エルの仕事をきっかけにN.Yに渡りマドンナのビデオクリップの仕事で一躍名が売れたが
またフランスへ戻りモードの世界で数々のコレクションと(シャネル、J,Pゴルチェ、J、ガリアーノ、コムデギャルソンなど)
ギャルソンは80年代~現在まで担当しているそう。そして雑誌撮影。
そして近年では映画ジャンヌダルクでのミラ・ジョヴォビッチの刈上げおかっぱショートや
N・キッドマン、マドンナのヘアでツアー同行や08春夏コレクションでもギャルソン、ズッカ、
ガリアーノ、イヴ・サンローランのヘアなど。
そしてぼくの独断と偏見で誤解を恐れずに言わせてもらうと
すこしアーティスティックなヘア&メイクをする人はこのひとの
影響を受けているといっても過言ではないとおもう。
では何がすごいのか? 一言で言えば全く固定観念に縛られず既成概念を
打ち破って表現してきたことだろうか。 そしてどんなヘアを作るかといえば
石鹸水や砂糖水を使ってワザと汚れたナチュラルさの質感をだしたり、
針金、ガムテープ、アクリル絵の具、植物、釣り糸、、などありとあらゆるもの
を使い独創的なヘアを作るのです。だが、そこはフランス人。どこかエレガントなテイスト
が感じられるのです。
もちろんエレガントなヘアを作ってもピカイチで過去の歴史に関係した
ヘアを作ってもこの人の右に出るものはいないでしょう。。
では次回、しつこく引っ張ってjulien~②を紹介しますので、あしからず。
akiyama